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走行距離の増加にともない、エンジン内に発生する様々な劣化要因によって各種添加剤が次第に消耗し、効力を失ってエンジンオイルは劣化していきます。劣化したオイルは粘度が増加し、油路を詰まらせ潤滑不良を引き起こしたり、本来の役目を果たせずエンジンに重大なダメージを与えてしまいます。
エンジンオイルの交換の目安は半年又は5,000kmの交換をおすすめします。
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走行距離の増加にともない、フィルター内のエレメントの詰まりが進み、通油抵抗が徐々に増加して、浄化機能を果たさなくなっていきます。そのため、汚れたオイルがそのまま循環することになり、各部の摩耗を促進させたり、異物が油路を詰まらせ潤滑不良を起こしたり、最悪の場合エンジンの焼付きに至ります。
オイルフィルターの交換の目安は10,000kmの交換をおすすめします。
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ラバー先端の細いエッジ面でガラスと接触、摺動し、雨粒を薄い均一な水膜にします。その薄い均一な水膜が蒸発して視界を確保しています。
ワイパー作動によりエッジ面が摩耗すると、薄い水膜ができず、ガラス面に細かい筋が残る等の視界不良を招きます。また、長期間使用によりラバーが硬化することで、柔軟性が低下し、ガラスとの接触不良やビビリによる拭き不良がが発生します。
一般的な使用状況で交換の目安は1年の交換をおすすめします。
ワイパーブレードに錆やガタがある場合、いくらラバーを交換しても十分な払拭性能が得られない場合があります。
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ブレーキフルードは成分の特性上水分を吸収しやすく、リザーバータンク部で空気と接触し、またブレーキ操作の度にリザーバータンクキャップの空気が出入りするため空気中の水分を吸収していきます。その結果、おクルマ使用状況によっても変わりますが、ブレーキフルードの沸点が低下するため、厳しい使用条件下ではブレーキフルードが高温になる場合があり、ベーパーロック現象の危険性が高くなります。
そのため、ブレーキフルードは2年毎の定期的な交換(初回3年)が必要となります。
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冷却水はエンジンの燃焼により発生した熱を効率良く吸収し、エンジンにとって最適な温度を保つ役割を持っています。また、冷却系統の腐食を防ぐ防錆効果と冬場の冷却水の凍結を防ぐ不凍効果もあります。冷却系統が正常に作動しなければ、最悪の場合オーバーヒートなど、エンジンにとって重大なトラブルを引き起こす原因となります。
交換の目安は車種により異なりますので、メンテナンスノートでご確認ください。
ハイブリッド車にはエンジン用とハイブリッド用の冷却装置が別系統でありますので、同様なメンテナンスが必要となります。
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クリーンエアフィルターで汚れた空気をフィルターでろ過し、排気ガス等の臭いもフィルターが吸着することで、キレイな空気を車室内に導入・循環しています。
交換せず使用されますと、ほこり等でフィルターに目詰まりを起こし、十分な空気が通過できなくなり、風量不足等によりエアコンの効きが悪くなります。また、その結果、フロントガラスも曇りやすくなります。
正常なエアコン性能及び、脱臭性能を維持するためには、定期的に点検し、汚れたフィルターは交換が必要です。
交換の目安は1年又は10,000kmの交換をおすすめします。
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エアクリーナーエレメントは空気中の砂やホコリ等をろ過し、エンジンに清浄な空気を供給しています。
走行距離に比例して、ろ過能力が低下するとともに通気抵抗が増加していきます。そのためエンジンの燃焼に必要な空気が充分供給されず、燃費の低下やエンジン出力の低下の影響があります。通気抵抗が限度を超えたまま走行を続けると吸入空気が不足して、アイドリング不良や加速不良などの症状が発生します。
一般的な使用状況で交換の目安は50,000kmの交換をおすすめします。
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エンジンはスパークプラグの火花でエンジン燃焼させて駆動力を得ており、スパークプラグの性能がエンジンの性能を左右するとも言われるほど重要な部品です。
燃焼室の温度上昇によって火花を発生させる電極が酸化浸食されたり、火花放電中にイオンや電子が電極に衝突することで摩耗します。
プラグは燃焼時の熱を受け高温になると、プラグ自体の温度で付着したカーボン(エンジン内の汚れ)を燃やします。これを自己清浄作用といい、短距離走行や低速走行の繰り返しを繰り返すとプラグ温度が自己清浄温度まで上がらず、カーボンの発生も多くなります。こうした走行条件の場合は、プラグ自体の寿命も短くなります。
交換時期は車種によって異なりますが、使用状況によって早期に劣化する場合もあります。
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タイヤパンク応急修理剤は有効期限があり、ボトルに表示されています。有効期限が切れる前に交換してください。
有効期限が切れたタイヤパンク応急修理剤は使用することができません。
タイヤパンク応急修理キットでの修理は一時的な処置です。応急修理後はできるだけ早くタイヤを修理または交換してください。
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バッテリーの寿命は使用状況によって異なりますが、一般的に2~3年と言われています。また、運転状況によってはさらに短くなることがあります。
最近のバッテリは性能が非常によく、寿命寸前までパワーが落ちないので、ライトが暗くなるなど、寿命が体感しにくく突然のトラブルに遭う可能性があります。夏はエアコンなどの電気負荷、冬は気温が低下するため、バッテリーは過酷な状況となりバッテリトラブルが多くなる季節です。ですから、JAFのトラブル出動理由のNo.1がバッテリートラブルです。
アイドリングストップ車対応バッテリなどの車両の仕様によりバッテリ構造や性能が異なる場合がありますので、詳しくは店舗スタッフに問合せください。
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タイヤ空気圧の過不足はタイヤの早期摩耗や異常摩耗の原因となります。また、乗り心地や燃費にも影響します。タイヤ空気圧は、タイヤに異常がなくても徐々に低下していくため、定期的に空気圧の点検、調整をすることがポイントとなり、タイヤを長持ちさせることができます。空気圧が著しく少ない状況で高速走行すると、タイヤのたわみが発生し、スタンディングウェーブ現象が発生し、破裂する危険があります。
タイヤの溝の深さは危険防止のため、保安基準で摩耗限度1.6mmと定められています。タイヤの溝の深さが3.0mm以下になると、制動距離が長くなったり、雨天時にスリップしやすくなるので、早めに交換されるのをおすすめします。
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プレーキパッドはクルマが「止まる」ために欠かせない重要部品です。タイヤの回転と共にブレーキローターが回転し、ブレーキ作動時には2枚のブレーキパッドがブレーキローターを挟み込み、摩擦により減速させてます。そのため、ブレーキの作動に比例してブレーキパッドが摩耗します。
定期的な点検でブレーキパッドの状態を把握することで安心、安全にドライブができます。
ブレーキパッドの残量がなくなると、ブレーキが効かなくなったり、他の部品の破損などの影響もありますので、早めの交換が必要です。
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Vベルトはエンジンの動力でエアコンやオルタネータ等を駆動するために使用されています。そのため、このベルトが切れると各装置が駆動されず、各機能が作動しなくなり、重大な不具合が発生する場合もあります。
ベルトは回転のたびに、曲げられたり、伸ばされたりを繰り返し受け、疲労していくと同時に摩擦やエンジンの熱によって、ゴムが硬化し柔軟性が低下します。そのためベルトに亀裂や欠落が発生します。ベルトに亀裂等の損傷があれば交換となります。